どうも”のなめ”です。
今回は、「学生時代に製図に触れたことのない私が、どうやって製図知識を習得していったか」について書いていきたいと思います。正直、今の会社の入社するまで、製図をやるとは思ってもいなかったので、自身の経験を載せていきたいと思います!
大学時代までの知識は?
大学時代は、下記「当サイトについて」にも紹介しておりますが、情報系の学部に在籍しておりました。
当サイトについて | 機械設計エンジニアの記録 (noname-eng.com)
学科は機械系も少し絡んでいたので、簡単な力学はやってはいました。
機械系講義でいうと、「機械静力学・動力学」という科目が必修で、「熱力学」は選択科目になっていました。「静力学・動力学」が「機械力学」の立ち位置としても、その他の4力である「材料力学」「流体力学」はやっていない感じでしたね。
力学系はこんな感じで、あとは物理系の知識として高校物理ぐらいな知識のみ。
製図に関して言うと、「機械工学科」等、機械系の学科だと「製図基礎」みたいな講義があるかと思いますが、私が在籍していた学部、学科では、ほんとになりもやりませんでした!!
入社までには?
ここからが本題。
就職活動は、学んできた情報系知識を生かしたいと思い、メーカ系のシステム開発会社をメインにしてました。しかし思うようにいかずちょっとしたことがきっかけで現在の会社へ。所属しているのはアウトソーシング系をやっている部署。(←これをいうと会社がばれるかもしれない。。。)
卒業の2か月くらい前に内定もらったので、まずは就職しよう的な、ね。。
2月中旬くらい。卒業研究(論文)も完了して「あとは卒業」ぐらいな時期。アルバイトもしていなかったのでかなり時間ができていました。
そんなとき、現在の会社から「よければ入社前に研修を受けませんか?」と連絡があり「週2」程度で入社前に研修を受けてました。(交通費だけでしたが、出してもらえました!)
やってた内容は、下記だった気がします。
- 機械工作法
- 材料力学等の計算問題
- 手書き製図
機械工作法、材料力学等の計算問題
一応、旋盤はなんとなく知っていました。しかし旋盤含め工作機械がどういったものがあるか、どういう時に使用するか、どういう構造なのか等ほどんど知らない状態でした。
今だから思いますが、どういう時使用したり加工したり等知らないと、図面の細かいところは描けない気がします。
工作機械での加工方法、溶接方法、鋳物、金属の特性などなど、基本的な項目を繰り返してましたが、当初は「点」でしか覚えれてなかった気がします。ただ「こんな加工方法、鋳造方法があるのか!」ということは知っておくとよいです。細かい部分を知らない・忘れても、実務等で「あんな方法があったはず」と調べたりできるので。知らないと調べることもしませんからね!
手書き製図
『手書き製図』ここが原点ですね。ここからすべて始まりました。
3D-CADが普及してかなり便利に・簡単に図面が描けるようになりましたが、手書きで描けるようになっておくと読図(図面から読み取る)に有利に働くと考えます。
「正面図のこの線って、平面図だとどこになるんだろう」「この線ってこの部品の一部か」等わかるようになります。はじめから3D-CADを使ってる人だと、読図能力がなかなか身につかないんじゃないかなと思います。
手書き製図でなくても、2D-CADであれば同じように読図能力がつきやすいと思います。
「じゃあ、はじめから2D-CADでいいじゃないか!」
って思うかもしれませんが、説明用にポンチ絵なんか描くときにも必要になってきますので、簡単にでも手書き製図を練習したほうが良いです!
入社した後は?
たくさん図面に触れる
たくさん図面に触れることが必要です。幸いにも私は、『鋳物部品』『軸』『板金部品』『樹脂部品』等様々な部品・製造方法に触れることができました。それぞれ描き方に特徴があったりしますので、自分にとってはプラスになったかなと思います。
様々な本を読む
製図の基本知識・書き方に関する本は数多く出版されていれています。手を伸ばせるところに置いておくと、手が止まった時に簡単に調べることができます。ただし、JIS(日本産業規格)や『機械設計製図便覧』のように細かくは記載はない感じです。
下記は私が所有している本になります。レビューについては、別記事でまとめようと思います。
「機械設計製図便覧」は機械設計者ならご存知の方がほとんどかと思いますが、あいにく私は所有しておりません。製図の細かい部分や材料力学等、製図以外の部分も載っていたかと思います。
持っていない理由として、辞書みたいなところが少し苦手でして、、、加えて改訂版になったときの対応に少し困ったため。ほかの本でも改訂版出ていますが、辞書っぽい書籍に対して改訂版を買い集めると、かなり場所を取りそうに感じています。
とは言いつつ、一度見直してみてもよいかと思っています。
機械・プラント製図実技試験を受検する
技能検定である「機械・プラント製図」の実技試験を受検したことは、私にとって大きかったと思います。ここで最新のJISについてかなり知ることができましたし、図面の描き方も知ることができました。
さらには、試験ではAutoCADで受検したのですが、様々な操作方法を習得することができました!
気を付けていること
企業によって独自の製図方法・描き方もありますが、一般的には、JISによる製図を知っていればよいです。なんでもそうですがJISでも定期的に内容改正があったりします。「これが正しい描き方!」と思っていても、少し古い描き方だったりということはよくあります。
また企業によっては、すごく古い図面も取り扱っていますので、最新の描き方とどう違うか把握・確認が必要になってきます。(都度最新の表現にするのかそのままにするのか等)
そこで、JISでは、下記にて閲覧(閲覧しかできないです)ができますので、適宜使用するとよいでしょう。
日本産業標準調査会:データベース検索-JIS検索 (jisc.go.jp)
まとめ
いかがでしたでしょうか?私なりの製図知識を習得について紹介いたしました。正直、人によってやり方や覚えやすさ等、違ってくると思います。入社した企業によっても教育方針は違ってきます。
また、「手書き製図でなくてもよいじゃん!」という人もいると思いますので、本記事は一つの参考にしていただけると幸いです。